映画「エアベンダー」から四大元素思想と少林拳の種類をみてみよう

映画「エアベンダー」から四大元素思想と
少林拳の種類をみてみよう

アメリカで人気のテレビアニメ「アバター伝説の少年アンが映画になりました。それも実写版での撮影だったので、役者も太極拳の動きがしっかりできるようにテコンドーの黒帯の役者が抜擢されています。四大元素「気・水・土・火」がモチーフになっているので、四大元素とそれに関連する少林拳や太極拳などの種類もかなり豊富にあるので詳しく見ていきましょう~!予備知識を深めると、もっともっとテレビアニメも映画も楽しめます。

テコンドーはスポーツだ!

『エアベンダー』で主役に抜擢されたノア・リンガーは10歳の頃から始めたテコンドーで、全米テコンドー協会から黒帯第一級を獲得した腕前から主役に抜擢されました。また火の国の王子ズーコ王子を演じたデーヴ・パテールも9歳の頃からテコンドーを始めて2004年にダブリンで開催された世界大会で銅メダルを獲得して2006年には初段の黒帯を獲得しています。テコンドーのルーツは空手ですが、テコンドーを習っていたことで型などの動きなど通じるところがあったのかもしれません。

テコンドーは漢字で跆拳道(たいけんどう)と書かれますが、足技の踏む・跳ぶ・蹴るの足技を意味する「跆」と手技を表す「拳」そして武道を意味することからこのような漢字があてられています。

テコンドー

テコンドーの源流には日本の「空手」です。テコンドーの創始者崔泓熙(チェ・ホンヒ)が日本に留学中に学んだ松涛館空手をベースにして発達したものです。WTFとITFといった系統があり技術面や協議で違いがありますが、脚力そして脚のリーチをいかした移動した姿勢で蹴り技に重点が置かれているという点では一致しています。オリンピック競技として正式に採用されたのは2000年のシドニーオリンピックからです。採用されているのはWTFテコンドーです。

空手が源流であり、世界的に広く認識されていたのは間違いなく空手の方が断然先行していましたがオリンピック競技としてテコンドーが採用された背景には、世界テコンドー協会(WTF)が明確な目標として、実戦性を犠牲にしてもスポーツとしての分かりやすさと面白さを追求していき、またテコンドーをスポーツ化するために韓国が国をあげてバックアップして指導者と選手を育成することで海外普及に努めた結果だと言われいます。日本の空手は伝統を重んじていたため、武道として実戦性を犠牲にしてもスポーツとして追求していった戦略によってテコンドーを広めたのだと思われます。

テコンドーに二つの連盟があることから、世界テコンドー連盟は韓国系で国際テコンドー連盟は北朝鮮系だと紹介されることがありますが、そんなことはありません。両方共に韓国系です。実際に国際テコンドー連盟(ITF)の創始者崔泓熙は韓国籍です。故郷は北朝鮮ですが、朝鮮戦争が勃発する前に来日していて空手を学んだからです。後に韓国で陸軍少将になりますが、軍隊の中で「コンスドー」(空手道)や「タンスドー」(唐手道)といった名前で普及していきました。日本の空手もいろいろな連盟がありますが、テコンドーも連盟が分かれています。

世界テコンドー連盟

WTFはWorld Taekwondo Federationで世界テコンドー連盟です。オリンピック正式種目になっているのはスパーリング競技(キョルギ)だけになっていますが、世界選手権では型(プムセ; 品勢)、試割(キョッパ; 撃破)などの種目もおこなわれています。

世界テコンドー連盟が設立したのは、1973年5月28日に韓国国技院でおこなわれた会議です。限定フルコンタクト制のルールになっていますが、防具は手足だけではなく頭部そして胴部にも着用するといった安全性が考慮されているため、武術というよりはスポーツ性が高くなっています。また、下段攻撃のローキックや、顔面への拳攻撃は禁止されているため、連続の突きは点数にはならないといった点でも蹴り技に重点が置かれています。そのため「足のボクシング」とも形容されいます。

国際テコンドー連盟

ITFはInternational Taekwon-Do Federationで、国際テコンドー連盟です。設立されたのは1966年3月22日に、9ヶ国の承認を受けて韓国ソウルで発足しました。ITFの初代総裁に就いたのはテコンドーの創始者の崔泓熙です。ルールはライトコンタクト制になっていて、ローキックの下段攻撃は禁止されていますが顔面へ拳攻撃は許容されています。防具は手足だけに着用することになっていて、ベースになっている空手により近いのがITFです。

ITF世界大会が最初に開催されたのは1974年10月にカナダのモントリオールですが、それから2009年まで16回に渡る世界大会が開催されています。初代総裁の崔泓熙が84歳で亡くなってから、派は3つに分裂して公式にITFを継承する連盟となったのはトラン・クァン派です。

オリンピック競技への年表

  • 1980年・・・ 第83回に開催された国際オリンピック委員会(IOC総会)で世界テコンドー連盟 (WTF) とテコンドー種目が承認。
  • 1986年・・・ アジア競技大会の正式競技種目とし世界テコンドー連盟 (WTF)が採用されて、実施。
  • 1987年・・・第24回夏季オリンピックのソウルオリンピックで世界テコンドー連盟 (WTF)が公開競技種目に決定。
  • 1988年・・・第24回夏季オリンピックのソウルオリンピックで世界テコンドー連盟 (WTF)が公開競技種目として実施。
  • 1992年・・・第25回夏季オリンピックのバルセロナオリンピックで世界テコンドー連盟 (WTF)が公開競技種目として実施。
  • 1994年・・・第27回夏季オリンピックのシドニーオリンピックで世界テコンドー連盟 (WTF)が正式競技種目に決定。
  • 2000年・・・第27回夏季オリンピックのシドニーオリンピックで世界テコンドー連盟 (WTF)が正式競技種目として実施。

韓国念願のオリンピック競技となったテコンドーですが、オリンピックでは男女それぞれ4階級となっているほか、国ごとに出場枠が設定されています。1カ国で代表選手は男女それぞれ2名というように決められています。